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山形の日本酒、香港へ ― Wine & Spirits Fair 2025 山形県ブース出展レポート(後編)

会場で注目を集めた「紅花屋重兵衛 雪女神」

3日間の会期を通じて、最も多くの方に注目されたのが 「紅花屋重兵衛 雪女神」 でした。
香り高く、口当たりがやわらかで、透明感のある甘みが印象的な純米大吟醸。
試飲されたお客様からは、
「ワインのような華やかさがある」
「冷やして飲むと香りがとても繊細」
といった声を多くいただきました。
会場では、試飲後に「このお酒は香港で買えるの?」という質問が何度もあり、
「今はまだ販売していない」とお伝えすると、皆さん少し残念そうな表情を浮かべられました。
それでも、「次に香港で飲めるようになったら必ず探す」という言葉もあり、
海外でも山形酒が確かな印象を残していることを実感しました。

早々に在庫がなくなった「美田美酒」

次に人気を集めたのが、弊社を代表する銘柄のひとつ 「美田美酒(びでんびしゅ)」
山形の米の旨味をしっかりと感じられる、やや旨口タイプの純米大吟醸です。
試飲コーナーでは、香りの立ち方と飲みやすさのバランスが好評で、
3日間のうち 最初に試飲用の在庫がなくなった のがこの銘柄でした。
特に香港では、料理とのペアリングを重視する方が多く、
「点心や中華にも合いそう」「食中酒として飲みたい」との感想も多く寄せられました。
そのたびに「山形の米の力、感じますね」という言葉をいただけたのが印象的でした。

現地で楽しめる「澤正宗 出羽の里」

さらに会場では、山形の地酒としてすでに香港の一部飲食店でも提供されている
「澤正宗 出羽の里」 にも注目が集まりました。
こちらはキレの良い純米タイプで、温度帯を選ばずに楽しめるのが魅力。
香港でも「レストランで見かけたことがある!」という声が複数あり、
実際に飲んだ方からは「香りが控えめで料理と相性がいい」と高い評価をいただきました。
「日本酒をワイン感覚で楽しみたい」「料理と合わせて味を変化させたい」という方が多く、
香港市場での日本酒の多様な楽しみ方が少しずつ根付いていることを感じました。

山形の酒、世界へ

今回の出展を通じて感じたのは、海外の方々が
“日本酒を飲む” というよりも “日本文化を味わう” という感覚で関心を寄せてくださっていることです。
山形の酒は、雪国ならではの清らかな水と寒冷な気候、
そして蔵人たちのていねいな造りによって支えられています。
その背景を知ることで、試飲された方々がより深く日本酒を理解し、
「これをお土産にしたい」「次に日本へ行ったら蔵を訪ねたい」と言ってくださる姿も見られました。
こうした海外での反応は、私たちにとって何よりの励みです。
山形の地酒が、言葉や国境を越えて人と人をつなぐ――
その力を改めて感じた展示会となりました。

最後に

「紅花屋重兵衛 雪女神」「美田美酒」「澤正宗 出羽の里」――
それぞれ個性の異なる山形の酒が、香港の人々に新しい驚きと感動を届けてくれました。
今後も山形県として、海外でのプロモーションを継続し、
日本酒文化の魅力を世界へ広げていきたいと思います。
ぜひ香港のレストランで「美田美酒」や「澤正宗 出羽の里」を見かけたら、
その一杯を通して“山形の味”を感じてみてください。