フランス・パリ「Wine Paris」出展レポート|プレゼンと商談で感じた日本酒の可能性(後編)
前編では、世界最大級の酒類展示会「Wine Paris」の会場の様子や、日本酒への関心の高さについてお伝えしました。
後編では、2日目に行ったプレゼンテーションや、現地での商談、そしてフランス市場の手応えについてご紹介します。
立ち見が出るほどのプレゼンテーション
展示会2日目には、弊社の酒造りや山形の魅力を紹介する
プレゼンテーションの機会をいただきました。
内容は、
- 酒蔵の歴史と特徴
- 山形という土地の酒造環境
- 各商品の味わいの違い
- 食事とのペアリング
といった流れで構成しました。

開始前から多くの方が集まり、
気が付くと会場はぐるりと人に囲まれ、立ち見が出るほど。
人数は数えられませんでしたが、関心の高さがはっきりと伝わってきました。
真剣な眼差しと具体的な質問
プレゼン中、参加者の皆さんは非常に真剣な表情で耳を傾け、
説明の一つひとつにうなずく姿が印象的でした。
終了後には、
「どの料理に一番合うのか」
「温度によって味はどう変わるのか」
「レストランで提供するならどのタイプが良いか」
など、具体的で実務的な質問が次々と寄せられました。
単なる興味ではなく、
実際に提供することを前提とした視点 で見られていることが分かります。
レストランでの採用の可能性
特に嬉しかったのは、
現地のレストラン関係者やオーナーの方から
「ぜひ店で扱いたい」
「メニューに入れたい」
といった声をいただけたことです。
海外で酒を広めるうえで、
飲食店での採用は非常に重要なステップ。
その可能性を感じられたことは、
今回の参加の大きな成果のひとつでした。
焼酎の新しい可能性
日本酒に比べると認知度が低い焼酎ですが、
米焼酎「雪原」についても関心を示す方が多く、
「これはウイスキーのように提供できる」
「カクテルにも使えそう」
といった意見も聞かれました。
会場では、日本酒や焼酎を使ったカクテルを提供するバーもあり、
蒸留酒としての可能性の広がりを感じます。
世界とつながる瞬間
海外の展示会に参加していて最も嬉しいのは、
言葉や文化の違いを越えて、酒を通して交流が生まれる瞬間です。
味を確かめながら表情が明るくなり、
「これは素晴らしい」と笑顔で握手を交わす。
その一つひとつが、
山形の酒が世界へ広がる確かな一歩だと感じました。

パリという街で感じたこと
会期の合間には、少しだけ街を歩く機会もありました。
歴史ある建物や街並みには、日本とは異なる独特の趣があり、
文化の厚みを感じさせます。
一方で、公共交通機関は整備されており、
電車などは日本に近い使いやすさも感じました。
異なる文化の中で日本の酒を紹介する――
その意味を改めて考えさせられる時間でもありました。

世界に広がる山形の酒
今回のWine Parisへの参加を通じて、
日本酒は確実に世界で受け入れられており、
さらに広がる可能性を持っていることを強く実感しました。
山形の酒が、遠くフランスの地でも
多くの人に興味を持たれ、楽しまれている。
その事実は、私たちにとって大きな励みであり、
今後の酒造りへの原動力になります。
これからも、日本酒や焼酎の魅力を世界へ発信し続けていきたいと思います。