寒河江八幡宮のお祭りと「紅葉盛」
9月12日~15日まで、寒河江の秋を象徴する一大行事「寒河江八幡宮例大祭」と「寒河江祭り」が行われました。毎年この時期になると、市内全体が祭り一色に染まり、昼夜を問わず活気にあふれます。普段は穏やかな街並みも、この数日間だけは笑顔と掛け声に包まれ、歩くだけで心が弾むような雰囲気になります。
昼間は宮司をはじめとする神職や総代会の方々が市内を巡り、八幡宮の御神徳を地域に届けます。沿道に集まった人々は熱心に手を合わせ、子どもたちは楽しそうに行列を見送り、街全体で祭りを盛り立てている姿がとても印象的でした。
弊社でもこの日に、行列の方々に「紅葉盛」をふるまいました。紅葉盛は、古くから寒河江やその周辺で親しまれてきたお酒で、地域の暮らしに深く根付いた一本です。親しみやすい飲み口と、飽きのこないすっきりとした味わいは、昔から多くの方々の食卓を支えてきました。「お祭りといえばやっぱり紅葉盛だね」と声をかけてくださる方も多く、このお酒が地域にとって欠かせない存在であることを、改めて実感します。
冷やで味わえばキリッと引き締まった口当たりが夏の暑さを和らげてくれますし、料理と合わせてもすっと馴染む懐の深さがあります。この日も立ち寄ってくださった多くの方に「おいしい」と言っていただき、酒蔵としては何より嬉しい瞬間でした。普段から紅葉盛を愛飲してくださっている方に加え、初めて奴として参加された方にも楽しんでいただけたようで、日本酒を通じた交流の輪が広がるのを感じました。
夜になると、例大祭はさらに盛り上がりを見せます。目玉である「神輿の祭典」では、市内外から集まった神輿が一堂に会し、威勢のいい掛け声とともに担ぎ手たちが街を練り歩きます。揺れる提灯の灯りに照らされた神輿が進む姿は迫力満点で、沿道から送られる声援と相まって寒河江の夜を熱狂で包み込みます。担ぎ手たちの気迫、観客の高揚感、その場にいる全員が一つになる瞬間は、言葉では言い尽くせない魅力があります。
この祭りは、地域の伝統を次の世代へと受け継いでいく大切な場であり、その中で味わう紅葉盛は格別です。日常の晩酌で飲む一杯も美味しいですが、祭りの熱気の中で口にする紅葉盛は、また特別な思い出と結びつく一杯になります。「去年のお祭りで飲んだ味だな」と思い出しながらグラスを傾けていただければ、私たちにとってこれ以上の喜びはありません。
短い期間ではありますが、この数日間、寒河江の町は笑顔と熱気に包まれ、伝統と活気が交差します。来年もまた、多くの方に寒河江八幡宮のお祭りを楽しんでいただき、その中で紅葉盛を味わっていただけるよう、蔵人一同心を込めて酒造りに励んでまいります。
ぜひ来年は、寒河江八幡宮のお祭りとともに、紅葉盛を味わってみてください。きっと忘れられないひとときになるはずです。
